５月１８日（出産前日）
前回のブログにも書いたように、朝から１０分おきの定期的な痛みが発生。
でも、５回までに達する前に消えていく、いわゆる「前駆陣痛」。
お昼くらいから１０分おきの痛みが５回続き、
その１０分後に痛みを伴わない張りがあったので、一応と思い、病院に相談。
経産婦ということもあるので、
２時に外来で診察をして入院するか決めましょう、ということで、
さっそくパパンにもその旨メール。
パパンが午後お休みをもらってくれて、入院品は持ってきてくれるということだったので、
検診だけを受ける身軽な荷物で徒歩にて病院へ。
しかし。
病院までの道では定期的な張りがあったのに、
少し早くついたからと近くのスーパーでぶらぶらしているうちに痛みはどこかへ…
２時からの診察でもまだまだの状態と判断され、
「ふたりめだし、痛みがついたら早いと思うんだけどねー。
入院してもいいし、帰ってもいいんだけど、どうする？」
「うーん、次にどんなタイミングで来ていいかわかんないので入院していいですか」
ってな感じの気楽な入院でした。
入院してからも、張りはあるのに一定間隔にならないし、痛みも強くなく持続せず…
夕方の診察でも、進展はなし。
ベビが降りてきていない→痛みがつかない→子宮口が開かない、という、
出産に必要なものがすべてそろっていない状態でした。
その時点で「明日もう一度診察して、退院するかどうするか相談しましょう。
もう予定日も過ぎてるし、医者としては胎盤機能が落ちる前に促進剤使って出したいんだけど、
あなたはどうしたいですか」と聞かれました。
「個人的にはもう少し待ってあげたい気がするんですけど…
状況によってだと思うので明日またお返事させてください」とお答えしました。
夜も数時間おきにNSTをつけましたが、陣痛らしきものはなし。
年配の助産師さんに、「階段歩いてきなさい」といわれて、
夜の病院で１階から２階を階段昇降…かなり怪しい姿でした（笑）

５月１９日（出産当日）
朝３時のNSTでも陣痛反応なし。
張りもちょこちょこあってそこそこ痛みもあるのに、
陣痛にならないことになんだかいらいらしてきて自主的に階段昇降を２０往復。
ちょっと酸欠気味でふらふらしたので部屋に戻って張りをやりすごしていると、
張りにあわせてちょろちょろと水が流れる感触が。
破水？おもらしした？
次の張りでもやはりちょろちょろ…なのでナースコール。
「破水したかも？」「うーん、それっぽいね」
その後の流出はなし。でもその時点で、促進剤を使うことへの迷いはなくなりました。

朝９時の診察で、やはり破水していたことが判明。
高位破水なので量は出てこないけど、早く出したほうがいいので、
促進剤を使いましょうという方針が決定。
まずは錠剤を１時間置きに１錠ずつ（１日に6錠まで）飲む方法。
１錠飲んだら陣痛の強さを見て、足りなければまた１錠足す、という方法です。
何分、と決めた時間が来たら、薬を飲んだらNSTを３０分つけて、
内容を見て追加するか判断、を１時間単位で繰り返します。
間にはトイレにもいかなくちゃいけないし、抗生剤の点滴もしなくちゃいけないし、
ご飯も食べなくちゃいけないし、かなり慌しい感じでした。
10時半から飲み始めて、3錠まで来たところでいい感じに痛みがついてきたので、
このまま様子を見ましょう、ということだったのですが、
しばらくしたらまったく痛みがひいてしまって、さらに2錠を追加、
17時すぎの服用後に痛みがついてきたので分娩台に乗ったのが19時前。
今度は子宮口が5cmしか開いていないということで、
（先生が「各駅停車という感じでゆっくり進んでいます」と表現しておかしかった）
痛みを逃しているうちにまた薬が切れて…
点滴による促進剤に切り替えたところでがつんと痛みがきたのですが、
まだ子宮口が開かず、ベビも降りてきていないということで、いきみのがしが大変！
でも痛みがついてからは一気に子宮口も開いて、いざいきむぞ！
ところがいきんでもいきんでもなかなかベビが出てこない！
ここからはあなたのがんばり次第だよ、と先生に励まされつつ、
ベビの心拍があがってしまったので、酸素マスクを使い、
それでも出てこないので助産師さんがお腹を押してくれてやっと出産。
産まれてみて初めて分かったのですが、へその緒が首に巻き付いていて、
そのせいで降りてくるのも出てくるのにも時間がかかったようです。
助産師さんも、「なかなか降りてこないのにはちゃんと理由があるんだねぇ」と言ってくれて、
ベビもがんばってたんだなぁと改めて感慨深く感じました。

パパンは朝から一日つきそってくれたのに、みじゅのお世話でいったん帰宅し、
寝かしつけで手間取っている間に生まれてしまって立会いができませんでした。
でも産後30分くらいで病院に到着し、すぐにご対面。
みじゅのときよりしっかりした顔と大きな手をもった男の子にうれしそうでした。

今回、陣痛促進剤という医学の力を借りての出産になりました。
出産前は、やはり使うことに抵抗があったのですが、
産まれてみて、しかもへその緒が首に巻き付いていたという事実を知って、
使ってよかったなぁと思います。
促進剤を使わなければ、もっと時間がかかって、
ベビもわたしも、もっと苦しかっただろうと思います。
高位破水はもしかしたら、「薬の力を借りようよ」という、ベビからのメッセージだったのかも。

自然じゃない、という意味では、会陰切開もしてるし、硬くて狭い分娩台で仰向けでの出産だし、
（狭すぎて落ちそうだったし、あまりの不自然な格好に途中何度か足がつりましたよ。
今の産院は大好きですが、あの古い分娩台だけはなんとかしたほうがいいと思う…）
促進剤も点滴も大量に使って、酸素吸入した上にお腹を押してもらってやっとの出産だったので、
まったくもって「人工的な病院出産」だったわけですが、それでも、
お腹の中にいたときと同じリズムでしゃっくりしているのを見ていると、
無事産まれてくれてよかったなぁと思うのです。

というわけでお披露目～。





生後1日目
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